六角通りに面した
冠木門から玄関に続く。

六角通りに面した冠木門から花伝の玄関に続くアプローチは、京の庭師、大工、石工それぞれの匠が、
伝承の技とその眼力で集めた逸材による「匠の小径」。
随所に茶の心を配し、贅を尽くした小径に仕上げています。
通りから花伝玄関への一歩一歩のお運びで京都の風情と趣を存分にお楽しみいただけます。

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  • 佐治石
  • 鳥取県の佐治川で産出されるため別名、佐治川石。自然腐食による独特の「かたち」が雄大な自然の景観を彷彿とさせてくれます。一部に僅かな苔が生したり、枯葉がどこかにひらりと舞い落ちたり、散水や雨水で少し濡れただけでも、より壮大な自然空間を演出する、まさに日本の名石のひとつです。

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  • 鞍馬石
  • 「匠の小径」の中央を過ぎたあたりから始まる飛び石の道のりは、京都、鞍馬産の「鞍馬石」。自然のままでも表面が平らなため飛び石にはうってつけです。腰掛け待合の踏み石にも形の異なった鞍馬石を配しています。産出量が極めて少なく、他府県産でも同じ石があり鞍馬石と呼ばれていますが、得に京都のものは「本鞍馬」と呼び、これも本格的な庭園づくりには欠かせない貴重な石とされています。
    「匠の小径」では、ゆっくりと歩を進めていただくことにより、途中のなだらかな登りや、やや左への道のりなど、周りの風情が存分にお楽しみいただけるよう、この貴重な鞍馬石をふんだんに使った飛び石で花伝の玄関へと誘います。

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  • 蓑垣
  • 蓑のように枝や穂先が下向きに垂れた形の垣。嵯峨、天龍寺の塔頭、宝厳院の獅子吼の庭にある蓑垣が有名です。

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  • 茅葺き屋根
  • くつろぎのロビー「翠居」への出入り口。小規模ながら、構えの屋根に茅葺きを再現。京の山里風情を醸し出しています。

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  • 金燈籠
  • 金属製の燈籠。江戸時代までは手のこんだ仕上げのものが盛んにつくられていたようですが、屋外に設置するため風雨による腐食が激しく、残存しているものが極めて少なくなっています。又、銅などがその材料だったため、昭和の太平洋戦争の折、軍需でその殆どが供出されてしまったようです。「匠の小径」に配した金燈籠は江戸初期の作と思われます。

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  • 鎧壁(塀)
  • 左官仕上げの技法のひとつ。平らにせず、板を少しずつずらせて、張り重ねた仕上げが鎧のように見えることからこう呼ばれています。また、壁の断面が台形となるため、雨が吹き付けたときの水きりの良さが特徴です。

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  • 離宮垣
  • 竹枝を横に並べた高級な竹垣。桂離宮の竹穂垣がその源であることから「離宮垣」や「桂垣」と呼ばれています。高級住宅に好んで使われることもありますが、長さは数メートルがほとんど。「匠の小径」の桂垣は10メートル以上あり見事という他ありません。

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  • 擲りの板塀
  • 擲り仕上げの杉板を使った板塀。擲りとは木材表面仕上げの技法で、カンナで削るのではなく手斧で木材の表面を削って独特の模様をつけたもの。凹凸のある仕上がりが特徴で、伝承の手作業によるため、一つずつの凹凸の大きさが微妙に違うことが、木目と相俟ってより木材の味わいを深めてくれます。壁面などの一枚板や柱、手すりなど、いろいろなところに使われていますが、最近この作業をする職人が少なくなり、今、本格的な京の匠は二人だけ、といわれています。

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  • 加茂川真黒石
  • 躪り口の踏み石などによく使われる京都、加茂川の真黒石。その名の通り黒色が特長。また、その深みのある色合いが人肌の白さを美しく引き立てるところから、花街などでは屋内の浴室に配するなど、贅沢な使い方も。今や産出量が極めて少なく、全国的にも貴重な石となっています。

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  • 腰掛け待合
  • 邸宅の門や玄関付近につくられていた屋根のある腰掛で「供待」がその源。匠の小径では、茶会に招かれた客人が待合として腰をおろす茶室の腰掛け待合としてせせらぎの中に設えました。
    腰掛けは一列の席ながら、向かって左が主客席。そこへは左右に分かれた左のやや大きめの飛び石で流れを渡り、主客を導きます。またその普請にも伝承の技や逸材が存分に。奥の左の柱は、京都北山の丸太。手前の柱は擲り仕上げなどを使用。踏み石は自然のままの京都、鞍馬石を使っています。又、奥の壁は京都の代表的座敷壁の聚楽壁で仕上げています。

その他、「匠の小径」には茶の心をそこここに配しました。
何気ない石のひとつひとつにもそんな心が…。
この小径にお運びの折りにはそんな心をお感じ取りいただければ幸いです。

「 花伝 特別室 」のご紹介

茶の湯からその心をなぞらえた「和」のくつろぎ。
めまぐるしく移り変わる現代にあって、花伝のおもてなしは能と茶の湯にならった
悠久のひとときを、贅と心づくしでお迎えいたします。

茶の湯からその心をなぞらえた「和」のくつろぎ。 めまぐるしく移り変わる現代にあって、花伝のおもてなしは能と茶の湯にならった 悠久のひとときを、贅と心づくしでお迎えいたします。









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